新複合スポーツ施設を
建築DXの導入で推進する玉川学園
(対談1:前編)
玉川学園(東京都町田市)の緑豊かなキャンパスの中心部に、2027年4月にも新たな複合スポーツ施設「Sports Center SANITAS(サニタス)」が誕生します。新施設には、アリーナ(大体育館)や屋内温水プールのほか、トレーニングルーム「ウェルネスデザインラボ」、オレロップ体操室などを完備し、玉川の教育理念「全人教育」の六つの価値の創造の一つである「健」の教育の実践を目指します。
SANITASはラテン語で「健康(ウェルネス)」を意味します。2029年に100周年を迎える玉川学園が、次の100年に向けてウェルネス教育を推進し、快適な競技環境とともに、共に励まし助け合える健やかな教育環境を構築します。スポーツのまだ見ぬ可能性を広げ、地域にも開かれたフレキシブルかつオープンな施設として、キャンパスの新たな象徴となるでしょう。

屋根にはつり構造を採用することで、高いデザイン性を持たせるだけでなく、風による圧力の変化を生み出し、自然換気を促します。屋根部分には太陽光発電設備を設置し、二酸化炭素(CO2)の排出量を実質的に半減させることを目標に掲げています。施設内の中央には、全室に通じる通路「コミュニケーションコリドー」を設けており、そこから互いの活動を垣間見られるようにするなど、学生同士が集う交流の場として位置づけています。

こうした多くの工夫を取り入れたSANITASの建設現場では、3Dモデリング技術や飛行ロボット(ドローン)、人工知能(AI)、拡張現実(AR)の活用といった建築デジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいます。玉川学園では2027年3月に予定するSANITASの完成に向けて、学生が日々移り変わる建設現場を見学し、設計にも意見案を提出するといったように、教育機関として“学びの機会”を折に触れて設けています。