建築DXを活用し、
新複合スポーツ施設の建設を推進する玉川学園
(対談2:後編)
2029年に創立100周年を迎える玉川学園(東京都町田市)は、その記念事業の一環として、現在、建築面積8,019平方メートル、4階建ての新たな複合スポーツ施設「Sports Center SANITAS(サニタス)」の建設を進めています。緑豊かなキャンパスの中心部に位置するSANITAS建設地の周辺には、記念グラウンドや記念体育館、ゴルフ練習場といった複数の体育施設が集積しており、玉川学園の歴史上、かつてない規模のスポーツエリアが2027年1月に完成し、4月にも利用開始となる予定です。

慢性的な人手不足や技能者の高齢化が深刻となり、時間外労働の上限規制も強化されたことから、近年、建設業における生産性向上が喫緊の課題となっています。SANITASの建設現場には、建築の最新技術である3次元(3D)モデリング技術「BIM(Building Information Modeling)」をはじめ、飛行ロボット(ドローン)や人工知能(AI)、拡張現実(AR)といったさまざまな最新テクノロジーが導入され、作業の効率化に寄与しています。こうした建築デジタルトランスフォーメーション(DX)の一端に触れてもらうため、玉川学園は西松建設と共同で、建設中の現場を学内関係者に案内し、そこで活用されている技術などを解説する生徒・学生向けの見学会を開催してきました。さらに、現場をライトアップし、タワークレーンを使って光の演出を行う「クローラークレーン・イルミネーション」も実施するなど、学びの機会をたびたび取り入れてきました。

「どのようなスポーツ施設を作るか」というSANITASの設計について対談した前編に続き、後編では「SANITASをいかに作るか」という施工面から、久米設計 設計本部主査の石田哲史氏、西松建設 生産設計副所長の西田泰貴氏、玉川学園 総務部管財課長の細谷清氏課長が語り合いました。